中国データセキュリティ法関連ニュース。2021/09/26中国のニュースサイト大洋網によると、広州市に全国初のデジタルデータ専門法廷が開設されたとのこと。
そもそも広州市に「広州インターネット法院」なるものが存在するのを知らなかったのだが、そこに中国初のデジタルデータ関連訴訟専門法廷ができるとのこと。
管轄するのは個人データ、企業データ、公共データの収集、保存、使用、加工、伝送、提供、公開、削除などデータ処理とデータセキュリティに関する第一審の審査。
広州インターネット法院は成立すでに3年、仮想通貨、個人情報保護、情報の自己決定権、データ匿名化、データ価格決定など624案件を処理しているとのこと。
今回デジタルデータ係争専門合議法廷を設置するのは、データ産業の発展にともなう司法要求に応え、審議の専門性のレベルを高めるため。(合議法廷とは裁判官1人の単独法廷以外の法廷)
同専門法廷は、政府機関、科学研究機構、大学、ネット関連企業などから、専門家を招いて人民参審員とし、審理中に専門的な尋問の時間を新たに設けるらしい。
地方ごとにバラツキはあると思われるが中国「データセキュリティ法」の具体的な制度化は着実に進んでいるように見える。