ぬるきゅー(ぬるめのセキュリティ日記)

気になったセキュリティ関連ニュースのぬるめのメモ

中国金融業界、匿名化データの活用で個人情報保護とフィンテック発展の両立を目指す

政府と中国金融業界の代表者が集まった会議でプライバシーやデータセキュリティについて議論がなされたとのことで、ご紹介。 f:id:todkm:20210922151859p:plain

finance.huanqiu.com

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2021/09/17「第五回中国フィンテックイノベーション・プログラム」が清華大学中国金融研究センター、中国銀行協会IT専門委員会、中国インターネット協会フィンテックワーキンググループ主催で開催された。

オフライン、オンライン並行開催で、オンラインライブにはウェイボーの運営会社、新浪の生放送サイトから112万人が参加。

当然サイバーセキュリティもテーマとして取り上げられ、サイバー攻撃の脅威に対する防御力強化もリスク管理の重要課題の一つという認識。

フィンテックにおける積極的なデータ活用の一方、「データセキュリティ法」「個人情報保護法」に関連する政策のもとで、保有するデータをどのように合法的、効率的に各種データと結びつけてデータの資産価値を高め、デジタル化を推進するかが、金融機関の直面するテーマとされた。

金融機関向けにAIによる匿名化ビッグデータ処理などのサービスを提供する星雲Clustar社のCEO陳沫氏は、「個人情報保護法」第4条、第73条にある匿名化後の個人情報処理を認める条文や、「データセキュリティ法」でITを利用したデータ価値の保護を奨励している点に触れ、技術と法律は相補的で、イノベーションは法律を遵守する前提で、データの価値を発掘できると話した。

・・・といったシンポジウム的なものがあったようで、中国「データセキュリティ法」「個人情報保護法」は中国国内的には技術革新を後押しする役割も強いようだ。