ベルギー政府への大規模なDDoS攻撃はウイグル問題と無関係
現地時間2021/05/04夜、ベルギー政府の複数の期間が大規模なDDoS攻撃にあい、組織内のシステム、外部ウェブサイトとも停止に追い込まれたとのこと。
政府が出資している政府機関むけインターネットプロバイダ「Belnet」に対する攻撃で、国会ふくむ200以上の政府機関のインターネット接続が影響をうけた。新型コロナウイルスのワクチン接種予約サイトもダウンしたらしい。
ただ、ベルギーの一部政治家は、興味深い偶然を指摘しているとのこと。
というのは、中国の「ウイグル人強制収容所」からの「生還者」が、ベルギー国会外務委員会で証言する予定だった時期とこの攻撃が「偶然」重なったからだ。
ブリュッセルにある非営利のシンクタンク、王立国際関係研究所の上席研究員、トマス・ルナール氏は、ベルギー国会が中国のウイグル人について議論しようとしているちょうどそのときにサイバー攻撃をうけたのは偶然だろうか?と疑問を呈している。
Apparently, when the Belgian Parliament organizes a debate on the #Uyhgurs in China, it is targeted by a cyberattack that prevents the session...coincidence? 🤔 https://t.co/dzCtSPse2T
— Thomas Renard (@tom_renard) 2021年5月4日
Belnetもベルギー政府も攻撃について調査中で、攻撃が誰によるものかは言及していないようだ。
きっと単なる偶然だろう。